ここでは、先輩社員の紹介を通して、当研究所での働き方、どのように仕事に取り組んでいるかを紹介します。

中川裕幾

略歴

昭和60年生まれ。大学卒業後、青少年向け施設で事業運営などの仕事をを経て平成25年度に日本上流文化圏研究所(以下、上流研)に入社。それまで青少年向け体験活動の企画運営などに関り、子どもの環境教育の分野でキャリアを重ねてきた。


上流研との出会い、転職を決意した理由を教えて下さい。

 

子どもの環境教育に関わる上で、より資源豊かな山間部に仕事のフィールドを移したいと考えていました。自然豊かな場所を拠点にすることで、環境教育の楽しさや必要性を広げていけるのではと感じていました。山梨県内でも山間部の早川町、そこで地域に根ざした活動をしていた上流研の活動に惹かれ、自分がしたかった事ができるのではと感じました。

現在の業務やそのやりがいを教えて下さい。

 

主に携わっている業務は「早川子どもクラブ」と「森の探検隊キャンプ」です。

早川子どもクラブでは月1〜2回、集落の裏山をフィールドに「冒険遊び場」と題して、主に早川町内の子ども達が自由に遊べる場を提供しています。子ども達が考えて遊ぶことで、子ども達の創意工夫や自主性・協調性・判断力などを育む場になって欲しいと思っています。

 

他にも、地域に愛着を持ってもらいたいという想いで地域の事を知ってもらうプログラムを織り交ぜています。

 

森の探検隊キャンプは、主に町外の子ども達を対象にしています。

子ども達の成長の場づくりはとしてはもちろん、早川町の豊かな自然を通じ「山の暮らしの価値」を伝えていけるように取り組んでいます。

この仕事に携わる中で、子ども達の笑顔が見られた時が一番のやりがいを感じます。子どもたちが新しい発見をしたり、積極的になったり、協力し合える姿が見られた時などは、子どもの成長が垣間見えて嬉しいです。

 子どもクラブでもキャンプでも、気に入ってくれて何度も通って下さる方もいらっしゃいます。森の探検隊キャンプはCAMP HACKの「サマーキャンプで思い出作り!全国のおすすめキャンプ20選【2017年版】」にも取り上げて頂きました。

プログラムの企画などは、担当が企画書にまとめ、社内全員でチェックして決めています。

季節ごとの地域資源や参加者の声などを元に、担当同士で意見を出し合いながら企画をまとめます。企画が通った後は、担当で分担協力しながら、プログラムの準備から当日の進行、情報発信や事務等を進めていきます。自分で考えたものが形になるとやりがいを感じます。

社内の雰囲気を教えて下さい

 

何でも話せる明るい職場だと思います。町外から移住してきたスタッフも多いので、仕事の事以外でも色々相談できます。

仕事の面では、自主性を求められる職場だと感じています。人数も少ない会社なので、事業全体を担当することも多く、自分で一から考えながら取り組んでいます。

 

一方で、一人で悩まないよう事業をまたがる横断的なチームがあり、自分の担当外の事業の進捗状況を確認したり、案出しをしたり、応援を依頼する機会があります。

勤務時間外はどのような暮らしをされていますか?

 

私は、会社から車で15分位の集落に空き家を借りて住んでいます。

集落では集落の行事や、共同作業も参加させてもらっています。40軒位の集落ですが、顔を合わす機会も多く「仲間」という感覚があります。

若者も少ない集落という事もあってか、もらいものをしたり、近所の方達にかわいがってもらっています。

早川町には色々なサークル活動もあり、私は「昔の遊びを伝承する会」に参加しています。子ども達に手づくりのおもちゃをつくったり、イベントで子どもたちに遊びを教えるサークルです。このように町内の方と仕事以外で関わる機会があります。

最後に将来のビッジョンを教えて下さい。

 

 

早川町ならではの地域資源を活用して新たな可能性を探っていけたらと思っています。子ども達に喜んでもらえるような新たなプログラムだったり、教育的にも貢献できるものをつくっていけたらと思います。


中川さんの一日の流れ

平日は8時30頃出社し、メールチェックなどを行います。9時からのスタッフ全員での朝礼で情報共有をしてから仕事が始まります。午前中は、イベントに関する資料づくりや受付事務など、事務仕事をこなす事が多いですね。

お昼は、一人暮らしな事もあり、近場の食堂や移動販売のパンなどを買う事が多いです。

午後からは、打ち合わせが入る事も多くあります。自分の事業を他事業の担当の人に見てもらったり、逆に他事業の打ち合わせに参加することもあります。

 

イベント当日は朝7時30分には出社。スタッフ・ボランティアスタッフとの打ち合せ、準備を済ませて、9時前には子ども達を出迎えます。キャンプだともっと早いことも。

イベント最中は、子ども達の様子を把握しながらの安全管理、イベントの進行管理、子ども達への指導を主に行います。合間には、子ども達の輪の中に入り、一緒に楽しんだりも。

 

子どもたちが帰った後は、撤収作業や、振り返りのミーティングを行っています。